金星と木星
2月下旬から、夕方の南西の空に、宵の明星(金星)と木星が非常に近づいて見えます。
金星は内惑星なので、地球から見ると太陽の東西、一定距離の範囲内にあり、太陽から大きく離れることはありません。見かけ上、最も大きく離れているときで太陽から50°ほど(最大離角)離れます。そしてマイナス4等ときわめて明るく輝きます。明星といわれることがよくわかります。
木星は、全天で太陽・月・金星についで4番目に明るい星です(ただし火星が一番地球に近づいた時は火星のほうが明るくなります。太陽、地球、木星の位置関係から、木星の明るさは-2.9等球から-1.6等級と変化するためです。)。
そんな金星と木星が3月2日に再接近します。日の入り1時間後の高度が約15度と低いので、西の空に注目しましょう。
残念ながら、3月2日は曇天のため観察できませんでした。