金木犀
キンモクセイは、中国南部が原産で、江戸時代に日本に伝わってきました。本来は雌雄異株ですが、輸入された際に雄株しか入ってこなかったらしく、日本にあるキンモクセイには実(種)がつきません。大きい樹木で10mほどまで育ち、日本では観賞用として公園や庭先でよく栽培されています。私の子供の頃は、トイレの近くに植えられていることが多かったように思います。原産地の中国では、観賞用以外にお茶やお酒(白ワイン)、お菓子、漢方薬など花びらを食用や薬用に扱える植物としても親しまれています。キンモクセイの開花時期は、9月中旬〜10月下旬です。環境によって異なりますが、9月に一旦花が咲き終えた後、10月に新しい花が開花して下旬まで楽しむことができる2分咲きや四季咲き品種もありますよ。今年の関東地方では、9月初旬に咲いた花が、一旦散った後、もう一度開花しているようです。ただし、キンモクセイの花の開花期間は短く、1週間ほどです。公園や庭先で栽培することが多いで樹木ですが、鉢植えにも適しています。